アメリカで有数の医科大学であるジョンズ・ホプキンス大学のポール・タラレー博士が、がんの研究を進める中で、がんになってから治療をするより、がんにならないように予防することのほうが重要だという結論に至り、がんを予防することができる食品に目を向けたそうです。そして、1992年にブロッコリーの中にがん予防効果の高いスルフォラファンが含まれていることを発見しました。
さらに研究を重ねて1997年に、とくに発芽3日目の新芽には、成長したブロッコリーの20〜50倍ものスルフォラファンが含まれていることを解明しました。アメリカでは、以来、大ブームを起こし、日本でもかなり注目されるようになったようです。がん予防に効果が期待できるスルフォラファン。さらに最近の研究で、スルフォラファンには胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因のひとつである「ピロリ菌」を殺すことで、潰瘍をできにくくする作用があることも分かってきています。 |