「さといも」は、山に自生する「やまのいも」に対し里で栽培される芋であることから、その名で呼ばれているそうです。また「さといも」は、親芋の回りにたくさんの子芋ができることから、子孫繁栄の象徴として、お正月などの縁起物としても用いられています。
丸くて形のよい泉州さといもは、よく十五夜のお月見に団子との煮物に使われ、別名「月見芋」と呼ばれて、親しまれてきました。
泉南地域では、大正12年に旧新達村(泉南市)の松下喜次郎氏が天満市場で河内の旧石川村(河南町)の坂梅氏からさといも(石川早生)が換金作物として有利であると聞き、種芋を両手いっぱいもらって栽培したのが始まりとのことです。 |